徹底的にバリアフリーを
追求した
こだわりの健康住宅
今回拝見したA邸は、外観がグレーとブラウン系のタイル調外壁の延床面積76坪の大邸宅である。
家のご主人が体が不自由であるため、内部は徹底したバリアフリー仕様になっている。「まず家に手がかからないこと、そして夏涼しく冬暖かい家であること。そんな家を探していたら伊部さんのエアサイクル住宅に出会ったのです。何より機械の力を借りず、自然の恵みを活用する点が気に入りました」とご主人。新築した家で冬を過ごした感想を聞くと、「隣に旧宅がまだ残っているのですが、冬場の早朝の温度は旧宅がマイナス3℃、新宅はプラス8℃なんです。単純計算で11度違う。エアサイクルの効果を実感しました」とのこと。冬でもFFヒーター2台でほぼカバーできる。
この取材は真夏の暑い時期だったが、家の中は涼しい風が通り、クーラーなど必要なかった。
車椅子の生活ができる本格的なバリアフリーなので、廊下を広く取り、すべての部屋に大きな引き戸を設け、風呂もトイレも車椅子で入れるスペースを確保している。廊下の曲がり角をアールにして通りやすくしたり、風呂の天井裏にリフト用の構造材を入れるなど、徹底してバリアフリーを追求した家だ。正直言って、筆者もこれほどの実践的バリアフリー住宅を見たのは初めてであった。
伊部工務店では、2級建築士の営業マンが揃っており、プランニングから引渡しまで一貫して担当するから、安心して任せて欲しいとアピールしていた。